転職を考えた理由(やりがいの話)
次にやりがいの話。
前の記事で「新しい技術をしたい」というニュアンスの話を書いた。
その気持ちは本当だけど、何も新しい技術しかやりたくないわけではない。
例えば自分の工夫で生産性を向上させたり、品質を向上させたり。
それに何より、自分が作ったものが世に出たり、使ってくれる人が喜んでくれたり。
そういう体験があれば、古い技術しか使えなくても、やりがいというのはついてくる。
では何故、やりがいを持てなかったのか。
一番大きいのは、ちょっと特殊な製品、プロジェクトだったからだと思う。
かなり実験的なところが多くあり、なかなか商品としてユーザーのところにいかなかった。
また、プロジェクトがだらだらと続き、バージョンアップを繰り返すことになり、キレが悪いプロジェクトだった。
そうすると、自分の中で区切りがつかず、次に新しい取り組みができない。
バージョンアップもいったん区切ってくれれば良いのだけど。
これはおそらくキックオフとクロージングのイベントが重要なのだろうと思う。
つまりはマネージメントの問題。
もうひとつは開発がユーザーから遠い。
遠いとユーザーがどうしたいか、いまいちわからない。
何に喜ぶかもわからない。もちろん想像はする。
そういう場合は、モチベーション・やりがいを上から与えていかないといけないと思う。
それは発注元(親会社)であったり、プロジェクトリーダー・マネージャーであったり、部長・課長であったりするのだろうと思う。
これが無いと、「なんでこのプロジェクトやってるんだっけ」という気持ちにどうしてもなる。
特にマイナーな分野や、売り上げ高がそこまで無い製品だとなおさら。
- 「この素晴らしい技術を世に出したいんだ!」
- 「この技術で世の中の課題を解決したいんだ!」
- 「これで大儲けできるぞ!」
っていうのが、名目上はあるんだけど、自分の腹に落ちなかった。
なんか惰性でやってない?って。
モチベーション・やりがいは自分で探す・作ることもできる。
自分も最初はいろいろあったんだけど、とあるプロジェクトでやってみたいことができたとき、何も無くなってしまった。
この「モチベーション・やりがいを与える」というのは今後の自分への戒めにもしたい。